そのカーテン、本当にそのままでいい?新築で後悔しないための「細やかプランニング」のすすめ #column

新しい住まいがいよいよ完成。新生活に向けて家具や家電の準備に追われる中、意外と後回しにされがちなのが「カーテン」です。

けれども実は、カーテンは居心地やデザイン性はもちろん、日常生活の快適さにも大きな影響を与える大切なアイテムなのです。

本記事では、そんな「後悔」を避けるために、カーテン選びのポイントやコツをやさしく丁寧に解説します。

どんな新築住宅にもきっと役立つヒントが詰まっています。あなたらしい空間づくりの参考にしてください。

この記事を読めばわかること

  • カーテン選びで起こりやすい失敗例とその原因
  • 機能性・デザイン・価格のバランスの取り方
  • 窓の種類や方角に合わせたカーテンスタイルの選び方
  • オーダーと既製品、それぞれの特徴と使い分けのコツ

1. なぜ後悔が起こるのか?カーテン選びの落とし穴

カーテン選びにまつわる後悔は、実はとてもよくあることです。たとえば…

  • サイズが合わず、すき間風が入ってしまう
  • インテリアと色味が合わず、浮いた印象に
  • 光を通しすぎて睡眠や映画鑑賞に支障が出る
  • 外からの視線が気になり、落ち着かない

多くの場合、こうした後悔の原因は「とりあえず間に合わせで選んだ」「全室を同じデザインで統一した」など、十分に検討せずに決めてしまったことにあります。

white curtain

2. 見た目だけじゃない!部屋の方角や用途に合った機能性を

カーテンは見た目の印象を左右するだけでなく、暮らしを支える機能面でも重要な役割を果たしています。気温・光・音・プライバシーなど、快適な空間づくりに欠かせない存在です。

【主な機能】

  • 小窓:UVカット機能付きのレースやカフェカーテンで直射日光を和らげる
  • 東向き:朝日が強い窓には遮光性の高いシェードをプラス
  • 西向き:熱・紫外線・光をトリプルで遮る高機能カーテンが効果的
  • 北向き:冬場の冷気を防ぐため、厚手で長めのドレープが安心

3. デザインは「暮らし方」から考える

カーテンを選ぶとき、多くの人が色や柄などの第一印象で決めがちです。でも本当は「どんな暮らしをしたいか」に合っているかどうかが、より大切な視点です。

【テイスト別の選び方】

  • ナチュラルスタイル:リネン風やグレージュなど、やさしいニュアンスカラー
  • モダンインテリア:グレーやブラックを基調に、線や面のデザインを取り入れて
  • 北欧風:やわらかなパステルカラーに、木の質感を感じるデザインを組み合わせて

【ライフスタイルへの配慮】

  • 小さなお子さんがいる家庭:汚れても洗える素材を選んで安心感を
  • ペットがいる家庭:ひっかきに強い生地や防汚性のある素材を
  • レースカーテンは、外からの見え方も含めて検討を

4. 窓の種類に合わせたカーテンスタイルの工夫

それぞれの窓に合ったスタイルを選ぶことで、部屋全体が美しくまとまり、快適性も向上します。

  • 掃き出し窓:ドレープとレースの2重使いが基本。丈は床ぎりぎりが上品
  • 腰高窓:ローマンシェードを使うとスッキリとした印象に
  • 小窓:カフェカーテンやプリーツスクリーンで、ほどよい目隠しと装飾性を

スタイルによって見た目や光の入り方が大きく変わるため、ショールームなどで実物を確認しておくのがおすすめです。

5. オーダー vs. 既製品:タイミングとバランスがポイント

【既製品のメリット】

  • 手頃な価格ですぐに手に入る
  • 引越し直後の「とりあえず」にも対応可能

【オーダーのメリット】

  • 窓にぴったりフィットする美しい仕上がり
  • 生地・色・仕立てを細かく指定できる
  • 採寸や相談など、プロのサポートを受けられる安心感

【使い分けのコツ】

  • リビングや寝室など、長く過ごす空間や人目に触れる部屋はオーダーを
  • 子ども部屋や収納スペースには既製品でも十分

【購入タイミング】

  • 引き渡しの1か月前には相談を始めると安心
  • 採寸が可能になったタイミングで動き出す
  • 引越し当日は簡易の目隠し(突っ張り棒+布など)を用意しておくと便利

まとめ:カーテンは「暮らしを仕上げる」重要なピース

カーテンは、単なる装飾品ではなく、暮らしを心地よく整えるための大切なアイテムです。

見た目だけで選ぶのではなく、「どんな空間にしたいか」「どんな暮らしを送りたいか」を基準にして選ぶことで、新居での生活の質がぐっと高まります。

たとえば、光の差し込み具合や生地の質感は、ショールームで確かめることで具体的にイメージしやすくなります。

“なんとなく”ではなく、“私たちらしい暮らし”のために。

カーテン選びにも、少しだけこだわってみてはいかがでしょうか?